あなたの罪をつたえましょう~!

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人の体のなかには「三尸(さんし)」と言う三匹の虫がいるそうです。で、この虫が60日に一度、巡ってくる「庚申」(かのえさる)の日に人が寝静まるのを待って体から抜け出して天に昇っていくのです。
何をするためかと言うと「帝釈天」(たいしゃくてん・神様です)に日常の行いを報告するためです。

「帝釈天」は人の寿命を決めることができます。悪事を働くと寿命を縮めてしまうのです。では、虫が抜け出せないようにするには、どうしたらいいか?一晩、寝ずに起きていればいいのです。

そして、庚申の夜は村人が集まって夜を明かす風習が始りました。これが「庚申(こうしん)信仰」です。退屈しのぎに酒盛りや博打をしたので、時の権力者に禁止された事もありましたが、信仰は続きました。現在も親睦会となって残っている地方があります。

「庚申(こうしん)信仰」は健康長寿を願う中国の「道教」という教えから来た思想です。奈良時代には、すでに広まっていて「枕草子」にも書かれています。

信仰の中心になったのが、西は大阪の天王寺、東は庚申寺(静岡県浜松市浜北区宮口)なのです。

平成6年の大改修記念に「お願い猿」を安置しました。猿が、持っている「珠」を撫でてお参りすると願いが叶うそうです。また、猿は「三尸(さんし)」の虫を食べてしまうとも言われています。


さて・・・わたしの体の中の、「三尸(さんし)」の虫は、何を報告しているのでしょうか?

あなたも、なにか思い当たること、ありますか?


あなたの罪をつたえましょう~!あなたの罪をつたえましょう~!

写真は庚申寺と「お願い猿」です。

「猿」に、ちなんで モンキー・マジック  ゴダイゴ です。ギターの浅野さんのカッティングが素晴らしいですね。




 
この記事へのコメント
こんばんは!思いあることいっぱいありますよ、3匹どころか30匹くらい
いそうですよ^^

なるほど庚申さんってそういう意味があったんだ、昔子供の頃はうちの方
でもやってましたよ。農業の神様かと思っていました。

ゴダイゴもいいけど歴史詳しいね~。

あっそうだ!19日パンプキンダンプキンさんへ出ます!
初お披露目です!!
Posted by GigiGigi at 2011年05月30日 00:17
へー、おもしろい話ですね~。僕、こういうの好きです^^。勉強になるなあ~。

寝てる間に虫が出て行くというところが素朴だなあ。現代なら、こころの罪が天までリアルタイムで繋がってそう^^;。
Posted by ミニ at 2011年05月30日 08:08
いいお話ですね~♪ 


うううううぅぅぅ~~ん   私の中の三尺の虫は・・・たぶん
沢山のドジを報告しなければならないと思いますwww
なので・・・ 帝釈天様に伝えるまでに全部覚えていられないかと
私の中の三尺の虫もたぶん ドジなのだと思うので・・・・
帝釈天様に いつも叱られているのだと・・・・・・予想します(。◠‿◠。)
Posted by りんご at 2011年05月30日 20:46
Gigi さん こんにちは^^パンプキンダンプキンのマスター土田さん、喜んでましたよ^^ 初お披露目を楽しみにしています。

今は、なかなか時間が取れなくて、ご無沙汰してるけど「歴女」のほわいとさんと図書館にある郷土資料を調べては寺社、史跡、伝説の地・・・と尋ね歩いたのです。

妙なところに感心を持つ、わたしと違って、ほわいとさんは正統派で歴史に強いのですよ^^:

浜北に住んでいた頃「おひまち」(どういう字なのか不明)という風習があって、それも夜に集まるので庚申信仰と何か関係があるのかな?と思っています。
Posted by つよぽん at 2011年05月30日 21:09
ミニさん こんにちは^^ こちらも梅雨入りしました。じめじめした日が続いています。もうナメ○○を二匹退治しました・・・ってそういう話じゃなかったですね^^:

こういう話面白いでしょ^^ 昔の人の素朴な考えが表れてますよね。

でも、やがて庚申信仰は、どうでもよくなり博打がメインになって田畑まで賭けるヤツも出てきたので幕府から何度も「禁止令」が出たそうですよ^^:

いつの世も人間のやることは変わりませんよね~
Posted by つよぽん at 2011年05月30日 21:19
りんごさん こんにちは^^ 

きっと、りんごさんの三尸の虫の報告を聴いた帝釈天は、笑い転げて

「う~む。面白いから長生きさせよう。」と思うに違いないです!

で「庚申」(かのえさる)の日になると帝釈天は、りんごさんのドジ話を首を長くして待っていましたとさ。

めでたし めでたし^^
Posted by つよぽん at 2011年05月30日 21:30
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