リリーマルレーン ~フリーダム フォーク集会~

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今年の初ライブは袋井市のマムゼルで開催された、「フリーダム フォーク集会」でした。以下はМCで話した内容です。

わたしたち「わがんせ」の二人は、おみくじを引いたり、御朱印を頂いたりと、趣味の神社仏閣巡りをして、のんびりと、お正月を過ごしました。

アメリカがイランを攻撃したというニュースが伝えられたのは、そんな時でした。昨年、アフガニスタンで銃撃され命を落とした中村医師は次のように述べています。

「中東の人たちは日本が何処にあるのか、正確な場所さえ知らない人たちが多いのです。が、日本は戦争をしない国でしょ?と、よく聞かれます。」

戦争や紛争やテロが絶えない中東の人たちから見れば、何十年も戦争が無い日本は、まさに「夢のような国」なのでしょう。でも、最近は「夢のような国」も、だんだん良くない方向に向かっているように感じるのです。

情報収集という名目で、駆逐艦の中東派遣が可決されました。紛争に巻き込まれないで、無事に家族のもとに、恋人のもとに帰ってこられることを願わずには、おれません。

と言っても、わたし達には、何もできません。毎日、仕事でクタクタになって帰宅して、食事をして、お風呂に入って寝るだけの毎日です。

出来るのは、歌に「思い」を託すことだけです。最後にリリーマルレーンを聴いてください。


ドイツの女優、マリーネ・ディドリッヒ。

彼女が歌う「リリー・マルレーン」は、第二次世界大戦中に、ドイツ軍、連合軍ともに、敵味方隔てることなく兵士たちの愛唱歌となりました。

士気を下げるとナチスから妨害されるに至り、彼女は抗してアメリカに亡命します。






2020年1月18日(土) 袋井市マムゼル フリーダムフォーク集会にて













 

届くといいな

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 あけましておめでとうございます。


昨年、完成したオリジナル曲です。

「わたしの歌が あなたのもとに そっと そっと 届くといいな」と、 

「心が風邪をひいた日は」という、キーワードを膨らませて、できあがった歌詞です。




届くといいな 作詞 足立幸代 ・わがんせ 作曲 わがんせ

  2018年10月28日〔日〕 カフェ処 すず木(磐田市)
 
  「すず木deポン!」にて。



わたしの歌が あなたのもとに そっと そっと 届くといいな

心が風邪を ひいた日は ふわふわ毛布の温もりで

優しく あなたを包みたい

素敵な明日が やって来るまで


わたしの歌が あなたのもとに そっと そっと 届くといいな

木枯らし心に吹いてきて 小さな灯り消えた日は

わたしの歌に 寄り添って 

きっと明日は 笑顔になれる

どこかで待ってる あなたのために 歌っているから

わたしの歌が ララララ ラララ あなたのもとに届くといいな


 

禁じられた歌「森の水車」 

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台風25号の影響で小雨が降る中、郷土が生んだ作詞家「清水みのる」の歌碑を訪ねました。

「清水みのる」は、浜名郡伊佐見村(現在の浜松市伊左地町)出身です。

歌碑は伊佐地町の「伊佐見協働センター」の建物の横にあって駐車場に車を停めると、すぐに目に入ります。


歌碑には「森の水車」の歌詞が刻まれています。

森の水車  作詞 清水みのる 作曲 米山正夫  歌 高峰秀子  



親しみやすい、明るい曲調です。「コトコトコットン~♪」と口ずさみたくなりますよね。

ところが、当時、レコードが発売禁止となったのです。

清水みのるが故郷の水車を思い描いて作詞したのだと思いますが、発禁の理由は、歌詞の「ファミレド シドレミファ」が敵国の言葉だというものです。発売された昭和16年は、すでに日本が太平洋戦争に突入していました。

しかし、これは言いがかりです。「ドレミファ~」はイタリア語です。

イタリアはドイツ、日本と三国同盟を結んでいたので敵国ではありません。

つまりは、戦意高揚、戦争を鼓舞する歌しか許さないというのが本音でしょうね。

協力するレコード会社には軍需産業並みにレコードの原料を廻した、という国策があったのです。言論統制、思想統制です。

憲法で言論の自由が、当たり前のこととして生きてきた、わたしたちには想像を絶する世相だったのですね。


「清水みのる」も召集されて、蒙古(今のモンゴル)の戦線に送られます。明日は死ぬかもしれないと思うほどの激戦を体験します。

そのような状況下でも、野営のテントの中で遺書のつもりで必死に歌詞を書き続けます。

幸い、清水みのるは無事に帰国することができました。 

そして、戦後に「森の水車」は、「ラジオ歌謡」として放送され(NHK専属の歌手、荒井恵子の歌唱)みんなに愛される曲となったのです。(レコードは並木路子が吹き込みました。)


☆「森の水車」の歌碑は「伊佐見小学校の構内」と「伊佐見緑地の公園内」にもあります。近くには水車小屋があります。☆


参考文献 「昭和歌謡 流行歌から見えてくる昭和の世相」 

     敬文社 著者 長田 暁二

戦後の、「清水みのる」の作品、「星の流れに」「思い出の燈台」について書いたブログです。


        https://waganse.hamazo.tv/e3257673.htm




 

人生で大事なことは漫画から学んだ   その1

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つよぽんです。

9月の3連休の日、夜中にEテレ(NHK教育ですね。)で、「100分de名著 石ノ森章太郎」の再放送をやっていた。

私が石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)の「サイボーグ009」を読んだのは小学校の低学年の頃だから1970年頃だ。

何巻かをヒモで縛ってあるコミックスを古本屋で買ってきたのだ。

当時の我が家は、あんまり豊かじゃなく、はっきり言えば貧乏!「給料日までお金が持たない!」と母親がイラつくと、父親の唯一の高価な物、アコーディオンが質草となったのだった!、のだが、なぜか本とか漫画は買ってくれたし(ただし古本屋で)。漫画を読んでも叱られなかった。


「サイボーグ009」は自分の意に反して、体をサイボーグに改造され特殊能力を与えられた9人の戦士(001から009まで。)が、彼らを改造した悪の組織「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」と戦って行くというストーリーです。

(正確に言えば001は、科学者である父親に脳改造を施され超能力を得ていますので「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」には改造されていません。)

「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」は戦争の兵器を各国に売りさばいている、「死の商人」なのです。

彼らは「死なない兵士を開発すれば、永久に戦争ができる。宇宙空間でさえ戦場にできるはずだ。」と考え誘拐した人間を「サイボーグ」化していくのです。

00ナンバーのサイボーグたちは、もとはといえば「アル中の売れない俳優」だったり「都会で喧嘩にあけくれる不良少年」や「故郷を無くしたインデアン(今は、ネイティブ・アメリカンですね。)や「下宿している女子学生」だ。主人公009は「少年院を脱走したハーフの少年」。

「サイボーグ009」は、「戦争で儲けている人たちがいる。」と、幼い私に教えてくれたのです。

印象に残っているのは「ベトナム編」です。ベトナム戦争で死んだ人たちをサイボーグ化して戦場に再投入している「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」に009たちは戦いを挑むのです。

暗闇で「かがり火」を囲んでベトコンたちが歌います。

「あ~政治屋さん。そんなに戦争したいのなら、あんたが自分で武器を取れ!あんたが自分で血を流せ!」

そう、「戦争を推進するヤツは、絶対に自分は安全地帯にいる。血など流さない。」のですよね。

さて、現代ですが、米国のセールスマン、「トランプ」に高価な兵器を買わせられていますよね。

そして、自民党のセンセイがた、改憲して戦争ができる国になったら自分たちの子息・孫を率先して前線に送ってくださいますよね?それくらいの覚悟がありますよね?







 

村松邦男 GREEN WATER 

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「村松邦男」。シュガー・ベイブのメンバーでした。

当時の主流(フォークや歌謡曲)とは、あまりに、違なる音楽性ゆえに、評価されず、所属していたレコード会社の倒産という憂き目にあい商業的には成功せず、「SONGS」というアルバムを1枚だけ残して解散してしまった、シュガ・ーベイブ。

今、聴いても古さは感じないし、逆に新鮮な感じがします。やはり、時代の先を行き過ぎていた、早すぎたのでしょうね。

その、シュガー・ベイブのサウンドを際立たせていた、大きな要素の、一つは「村松邦男」のリード・ギターだと思うのです。技術どうこうよりも、センスが良いですよね。

もちろん「山下達郎」と「大貫妙子」という、ふたりのソングライター&ボーカリストの存在が大きかったのは言うまでもありませんが。

夏の終わり  作詞・作曲 山下達郎  シュガー・ベイブ

ライブは、かなりのアップ・テンポで演奏しています。




解散後はEPOのバックバンドや、大瀧詠一の作品に参加したり、他のアーチストに楽曲を提供しています。

そして、1983年に「GREEN WATER」というソロ・アルバムを発表しています。このアルバムは、二十歳くらいの頃に、繰り返し聴きました。

柔らかな歌声と軽やかなギターが心地よいです。好きな二曲を紹介しますね。

ジェラシー (Jealousy)  作詞 村松邦男 作曲 EPO 歌 村松邦男

オリジナルはEPOの「無言のジェラシー」です。(歌詞は異なります。)



フェアリー (Fairy)    作詞 山下達郎 作曲・歌 村松邦男

山下達郎が作詞だけで参加しているのは珍しいですね。幻想的な詞は、愛読していたと言う「レイ・ブラッド・ベリ」(幻想的な作風のアメリカのSF作家)の影響でしょうか?